化学業界における導入事例をご紹介します。
課題・目的
化学製品(※1)は、注意喚起のため、危険有害性を表す絵表示(※2)をするよう、JIS 日本工業規格 で規定されています。JIS Z 7252:2019 および JIS Z 7253:2019 が、2019年5月25日に改正され、暫定処置も2022年5月24日を以て終了しました。
この改正により現在、絵表示の“赤い枠”のみを予めラベルに印刷し、黒いシンボルを後からプリンタで印刷する場合、シンボル未記載部“赤い枠”のみを表示することが禁止されています。
また引続き、作業場内で大きな容器から小分けした際は、小分けした容器にも、ラベル情報を表示する必要があります。
※1 成形品、医薬品・医薬部外品、食品等を除く
※2 赤い枠に指定されたシンボルマークを黒で印刷
提案内容
- 自社製広幅2色ラベルプリンタ「NP-128F」をはじめ、多色ラベルプリンタとラベル発行用ソフト等を準備
- 上位システムのデータベース(製品データ・製造指図)をクライアントPCで受け取り、送信された印刷指示を元に、GHSラベルを発行
- 2色同時印刷ができるラベルプリンタと、ラベル貼付け装置を連動し、自動貼付けが可能
導入メリット
- JIS規格に準拠した2色GHSラベルの印刷に対応できる
- 豊富なラインナップから、現場に合ったタイプのプリンタを選択可能
- ラベル印刷システムのデータベースで、上位システムより伝達された項目を保存・管理できる
- 印刷指図の変更、手入力によるラベル発行等、現場の状況に応じて柔軟なラベル発行が可能
- ラベル貼付け装置と連動することで、省力化につながる
運用イメージ
このようなシステムの導入において、当社は豊富な経験とノウハウでお役にたてます。
機器選択からシステム構築まで、気軽にお声がけください。
導入製品
環境や用途によって変わりますので、ぜひご相談ください。
最適な組み合わせをご提案いたします。
GHSラベル表示 改正のポイント
2019年5月25日改正(移行期間3年間:2022年5月24日) 6 ラベルに必要な情報及びその内容の決定手順 <省略> 6.2.2 危険有害性を表す絵表示 GHSで使用する標準的な絵表示を、表2に示す。絵表示は、これらから著しく異なってはならない。 ラベルに用いる絵表示は、はっきり見えるように、一つの頂点で正立させた正方形の背景の上に黒いシンボルを置き、十分に幅広い赤い枠で囲む。赤い枠だけの表示をしてはならない。 危険有害性の絵表示は、1㎤以上の面積をもつことが望ましい。 なお、絵表示のコードは参照の目的で使用されるように意図されている。 これは絵表示の一部ではなく、絵表示に代替できるものではない。 また、ラベル及び安全データシートの項目2(D.3参照)に記載しない。<以下省略> GHSに基づく化学品の危険有害性情報の伝達方法-ラベル,作業場内の表示及び安全データシート(SDS)より抜粋
参考(掲載元)日本産業標準調査会 https://www.jisc.go.jp
- 日本産業標準調査会サイトより「JIS検索」をクリック
- 「JIS規格番号からJISを検索」の検索枠に「Z7253」と入力
- 「一覧表示」を選択
- 規格番号「JIS Z7253」を選択
- 「JIS規格詳細画面」が表示される
- PDFファイル「Z7253_001(カラー)」をクリック
※ダウンロード、コピー、印刷不可